フリマアプリを携帯で見る女性

フリマアプリで売れる写真の撮り方

購入者の視線を惹きつける構図のスマート戦略

フリマアプリで商品が売れるかどうかは、写真のクオリティによって9割が決まると言っても過言ではありません。
購入者が「これは欲しい」と感じる構図を意図的に作り上げることが、スマートな売却戦略です。

購買意欲を高めるための構図とは

まず、トップ画像(1枚目)は、商品の魅力が最大限に伝わる全体像を、以下の点に注意して撮影しましょう。

背景をシンプルに整える

生活感のある背景は、商品の印象を損ないます。
無地の布(白やグレーなど)を敷くか、シンプルなフローリングの上など、商品が引き立つ無彩色で清潔感のある背景を選びましょう。
余計な情報が写り込まないことが、洗練された印象を与えます。

構図の中心に配置する

商品が写真のフレームの中心に収まるように配置し、上下左右に適度な余白を設けます。
商品がより際立ち、カタログのような洗練された印象になります。

「細部を伝えるための複数のアングル

全体像で目を惹きつけたら、次は細部で商品の信頼性を伝える必要があります。

傷や汚れの箇所は必ず正直に写す

隠さずに傷や汚れの箇所をアップで撮影することは、信頼性を高めるうえで非常に重要です。
「難あり箇所」を正直に公開することで、購入後のトラブルを防ぎ、むしろ誠実さが評価されることで購入につながりやすくなります。

ブランドタグ、品番、サイズのクローズアップ

アパレルならブランドタグと品質表示タグ、スニーカーならサイズ表記とソールの状態、ガジェットならモデル番号とシリアルナンバーなど、商品の価値を証明する情報はすべてクローズアップして撮影しましょう。

商品価値を最大化する照明と環境の選び方

プロの撮影現場と同じく、フリマアプリの写真でも「光」の使い方が仕上がりを決定づけます。スマホカメラの性能を最大限に引き出す、照明のテクニックを紹介します。

自然光(太陽光)を使った撮影

最も手軽で、商品の色味を正確に伝えることができるのは、自然光です。
直射日光が当たる場所ではなく、窓際などの明るい日陰で撮影しましょう。

商品を窓に対して少し斜めに置くと、立体感が出て、素材が美しく表現されます。
蛍光灯などの室内光のみで撮影すると、商品の色が実際と異なって写るため避けるべきです。

色味と素材感を伝えるための工夫

商品に影が濃く出すぎている場合は、白い紙やアルミホイルなどを影の反対側に立ててみましょう。
光が反射し、暗くなっている部分を明るく照らす「レフ板」効果が得られ、商品全体が均一に明るくなります。

売却を確実にするチェックポイント

写真を撮り終えたら、出品前に最終チェックを行い、購入者が即決できる状態を整えましょう。

トリミングと明るさの微調整

撮影後にスマホの編集機能を使って、余計な背景をトリミングし、全体的な明るさを少しだけ補正しましょう。
ただし、色味を大きく変える加工は、現物と異なる印象を与えトラブルの元になるため厳禁です。

商品説明と写真の整合性

写真で傷や汚れを写したにもかかわらず、商品説明に言及がないと購入者は不安になります。
「写真○枚目に傷の箇所を載せています」と明記することで、商品の透明性が増し、安心して購入してもらえます。